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ブログ・コラム

【業界別】金網フィルターの導入事例を業界別に詳しく解説!課題・効果などが分かる!

2025/12/18

  • 業務改善の紹介

「フィルターの目詰まりが頻繁で、メンテナンスコストがかさんでいる」

「高温・高圧の環境下でも安定してろ過できるフィルターを探している」

 「より微細な粒子まで除去したいが、既存のフィルターでは限界がある」

このようなろ過に関する課題を抱えていませんか?

ニチダイフィルタの金網フィルターなら、その優れた耐久性・耐熱性・ろ過性能により、さまざまな業界で採用されています。中でも人気の「積層焼結金網フィルター」は国産ロケットに採用されるほど、信頼性が厚い金網フィルターです。

本記事では、ニチダイフィルタの金網フィルターが実際にどのような場面で活用され、どんな成果を上げているのか、具体的な導入事例をご紹介します。

金網フィルターの導入事例【業界別】

金網フィルターの導入事例を業界別に解説します。

医薬・化粧品業界

ある大手製薬メーカーA社では、注射剤製造工程における最終ろ過プロセスで、従来の不織布フィルターを使用していました。しかし、不織布の繊維脱落により製品への微小繊維混入が発生し、異物混入リスクが常に懸念されていました。さらに、ろ過精度が不安定で製品品質の均一性確保が困難であり、バッチ間のばらつきが問題となっていました。

導入後の効果

ニチダイフィルタの積層焼結金網フィルターを導入した結果、上記の課題を解決し、製品品質の改善につながっています。なぜなら積層焼結金網フィルターは複数の金網が独自技術により一体化しているため、金属片の脱落リスクを大きく低減できます。また、不織布と比較して異物混入を大きく防ぐことができ、クリーンな製造環境を実現可能です。さらに微細で均一なろ過構造により、バッチ間のばらつきを95%削減することができるため、製品品質の安定化に成功しているのです。

化学業界

化学プラントを運営するB社では、触媒回収プロセスにおいて深刻な問題を抱えていました。従来フィルターでは微細触媒粒子が漏出してしまい、年間数百万円もの触媒損失が発生していました。原因としては高温・高圧環境下によるフィルター破損が原因でした。これにより計画外停止が月2-3回も発生し、生産性を大きく低下していました。

導入後の効果

そこでB社でも積層焼結金網フィルターを導入したことで、上記の課題を解決しています。微細で均一なろ過構造により5μm以上の触媒粒子を高確率で捕捉できるようになり、触媒回収率99.8%を達成しましたまた耐熱性(-200℃〜600℃)と優れた機械的強度により、計画外停止をゼロにすることができ、稼働率が大幅に向上しています。

ほかにも積層焼結金網フィルターの優れた耐食性により、フィルター交換サイクルが6ヶ月から3年に延長され、メンテナンスコストの削減に貢献しました。

食品業界

飲料メーカーC社では、製品の最終ろ過工程で品質管理上の課題を抱えていました。従来フィルターでは完全な除菌が難しく、製品の保存性に不安がありました。また、過度なろ過により製品本来の風味や香りが損なわれてしまうという問題も発生していました。

導入後の効果

C社も同様に積層焼結金網フィルターを導入したことで、食品安全性と品質が大幅に向上しました。0.5μmの精密ろ過より高精度な除菌が可能になりました。さらに適切なろ過精度設計により、香気成分保持率が大きく向上し、製品本来の風味を守ることができるようになりました。

環境・エネルギー業界

排水処理プラントを運営するD社では、環境規制への対応と運用コストのバランスに悩まれていました。従来の砂ろ過では厳格化する排出基準(SS 10mg/L以下)をクリアできない状況であり、一方でフィルター交換頻度が高く、産業廃棄物処理費用が増大していたことも大きな負担となっていました。


導入後の効果


D社もまた積層焼結金網フィルターを採用することで、課題であった環境性能と運用コストの悩みを解決できました。SS 5mg/L以下を安定して達成できるようになり、環境規制に余裕を持って対応できるようになりました。また、洗浄・再生使用が可能なため年間廃棄フィルター量を70%削減し、廃棄物処理コストの大幅な低減に成功しています。


航空宇宙業界

日本の宇宙開発においても、メッシュフィルター技術が重要な役割を果たしています。ニチダイフィルタは、2000年代初頭よりH-IIAロケットプロジェクトに参画し、極限環境下での信頼性が求められる積層焼結金網フィルター(メッシュフィルターの中でも高性能なフィルター)の供給を担ってきました。

宇宙空間では、高温・高圧・真空・振動といった過酷な条件が同時に存在します。H-IIAロケットでは「異物を確実に捕捉し、かつ流体の流れを妨げない」という相反する性能が求められ、わずかな不具合が全体のミッション失敗につながるため、製品には極めて高い精度と再現性が要求されました。

同社は、積層焼結技術を駆使し、複数層のステンレス金網を高精度で一体化。さらに、拡散接合や真空焼結といった高度な加工技術を導入し、微細なろ孔構造の均一性と強度を両立させました。また、全数検査体制を構築し、品質保証を徹底しています。

H-IIAロケットの運用終了後は、後継機であるH3ロケットへの参画が本格化しており、すでにH3ロケット向けにもフィルター部品を供給し、JAXAより感謝状を受けるなど、その貢献が評価されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

出典:JAXA

金網フィルターの選び方

金網フィルターを選ぶ際は、以下のような基準を設けるとスムーズな選定につながります。

フィルターの使用環境

使用される使用環境や用途によって大きく使用する金網フィルターは異なります。例えば、化学薬品を取り扱う製造環境では、ISO規格に準拠した耐薬品性の高いフィルターを選定する必要があります。また、食品業界では食品衛生法やHACCP基準への適合が求められ、医薬品業界ではGMP(Good Manufacturing Practice)に対応した製品が必要となります。

使用温度や圧力条件、取り扱う流体の性質(酸性・アルカリ性・有機溶剤など)を事前に整理し、それらの条件に適した材質と構造を持つフィルターを選ぶことが重要です。

フィルターのメッシュ数や開口数

次に、金網フィルターのメッシュ数や開口数も重要です。

微細な粒子を捕捉する必要がある用途では、高いメッシュ数(細かい網目)を持つフィルターが求められます。一方、粗い粒子の除去や高流量が必要な場合には、低いメッシュ数(粗い網目)が適しています。

フィルターの耐久性・メンテナンス性

フィルターの耐久性は、長期的な運用コストに直結します。

初期投資は高くても、耐久性に優れたフィルターを選定することで、交換頻度の低減やダウンタイムの短縮により、トータルコストを大幅に削減できます。特に、洗浄・再利用が可能なフィルターは、使い捨てタイプと比較してランニングコストの面で優位性があります。

また、洗浄の容易さ、交換作業のシンプルさ、保守部品の入手性なども、メンテナンス性を評価する上で重要なポイントです。

フィルターメーカーの技術力・対応力

フィルターメーカーの技術力と柔軟な対応能力は、特殊な使用環境や独自の要求仕様がある場合に特に重要となります。標準品だけでなく、カスタマイズ対応が可能なメーカーを選定することで、自社の製造現場に最適化されたフィルターを導入できるでしょう。

実績や納入事例、品質管理体制(ISO9001認証の有無など)、アフターサービスの内容も確認し、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。

ニチダイフィルタの積層焼結金網フィルターとは

メッシュフィルターを導入検討しているのであれば、より高性能フィルターとして人気な積層焼結金網フィルターがおすすめです。ニチダイフィルタの独自技術により製造されており、多くの企業・業界で使用されています。一応一品で対応しているため、特殊な製造現場であっても使用できるケースもあります。ぜひこの機会にご相談下さい。

積層焼結金網フィルターの特長

積層焼結金網フィルターは、以下のような特長があります。

  • 高い強度

真空雰囲気中での高温拡散接合により、各層の金網が結晶レベルで一体化するため、圧倒的な機械的強度を実現しています。従来の金網フィルターと異なり、層間の剥離や変形が生じにくく、高圧・高流量条件下でも安定した性能を維持します。

また、優れた耐熱性・耐寒性を備えており、極低温から高温まで幅広い温度範囲での使用が可能です。この高強度特性により、航空宇宙、化学プラント、半導体製造など、過酷な環境下でも長期間にわたって信頼性の高いろ過性能を提供し続けます。

  • 高いろ過精度

積層された各層の金網が互いに交錯することで、微細で均一なろ孔構造を形成します。

これにより、従来の単層金網では捕捉が困難であった微小粒子(サブミクロンレベル)まで確実に除去することが可能です。この業界トップクラスのろ過精度により、医薬品製造、半導体プロセス、精密機器など、高い清浄度が求められる用途で多くの企業から選ばれています。

さらに、金網の積層枚数や線径、メッシュ数の組み合わせを調整することで、用途に応じた最適なろ過精度の設計が可能です。お客様の具体的なろ過要件に合わせたカスタマイズ提案も承っておりますので、ろ過精度でお悩みの際はお気軽にご相談ください。

  • 洗浄性

積層焼結金網フィルターは従来フィルターを大きく上回る強度を持つため、高圧洗浄や逆流洗浄といった従来は困難だった洗浄方法が可能です。

これにより、目詰まりした粒子を効率的に除去でき、フィルターの性能を長期間維持することができます。また、専門の洗浄サービスを利用すれば、フィルターの再利用が可能となり、使い捨てフィルターと比較して大幅なコスト削減を実現します。

製品ラインナップとその特徴

ニチダイフィルタでは積層焼結金網フィルターを使用した製品を取り扱っています。

製品用途特長
ポアメット液体・ガス・ポリマーろ過、その他多くの用途あり高強度・耐熱性・耐寒性・高密度・洗浄性
ポアフロ整流、粉体処理(給気・脱気)、粉体処理(架橋防止)均一性・整流性・排出性・流動性
ボンメッシュ液体・ガス・ポリマーろ過、その他多くの用途あり高精度・洗浄性・透過性・耐久性
  • ポアメット

ポアメットは、4層目5層目に平畳織金網を使用して補強しており、耐圧強度はあらゆるフィルタメディアの中で最大です。2~200ミクロンの幅広いろ過粒度で、幅広い用途をもつ汎用型フィルターです。

  • ポアフロ

ポアフロは、平畳織金網を2層または3層に重ねて、焼結、圧延を施し一体化した多機能多孔質材です。数十ミクロンから約100ミクロンの均一なサイズの細孔が分布し、さらに均等な圧力損失分布を有するパネルです。

  • ボンメッシュ

ろ材部に洗浄性に優れた平織金網を積層し、補強部材としてパンチングメタルを配置して一体焼結したタイプのフィルターです。

上記3つの製品で多様なニーズに対応しています。このほかにもお客様の要望に合わせた柔軟な対応を行います。

詳しくはこちらをご覧ください。

金網フィルターについてのよくある質問

Q1. 金網フィルターの導入にかかる初期費用とランニングコストはどのくらいですか?

A. 初期費用は使用環境、サイズ、材質、ろ過精度などにより異なりますが、金網フィルターは洗浄・再利用が可能なため、使い捨てフィルターと比較してランニングコストを大幅に削減できます。特に積層焼結金網フィルターは高い耐久性により交換頻度が少なく、長期的には総コストの削減につながります。具体的な費用についてはお客様の使用条件に応じてお見積りいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

Q2. 自社の業界での導入実績はありますか?

A. ニチダイフィルタの金網フィルターは、医薬・化粧品、化学、食品、環境・エネルギー、航空宇宙など幅広い業界で採用されています。お客様の業界での具体的な導入事例については、お問い合わせいただければ詳しくご紹介いたします。

Q3. 既存の設備に金網フィルターを導入する場合、どのような流れになりますか?

A.まずは現在お使いのフィルターや使用環境についてヒアリングさせていただきます。その後、流体の種類、温度・圧力条件、必要なろ過精度などを確認し、最適な金網フィルターをご提案いたします。

必要に応じてカスタマイズ設計も可能です。サンプル品でのテストを経て、本格導入へと進みます。設計から製造、アフターサービスまで一気通貫でサポートいたしますので、安心してご相談ください。

Q4. 金網フィルターのメンテナンス方法と頻度はどのくらいですか?

A. 積層焼結金網フィルターは高強度のため、高圧洗浄や逆流洗浄が可能です。メンテナンス頻度は使用環境や処理する流体により異なりますが、適切な洗浄により性能を長期間維持できます。また、当社では専門の洗浄サービスも提供しており、フィルターを新品同様の状態に回復させることができます。これにより、フィルターの寿命を最大限に延ばし、コスト削減を実現します。詳しくはこちらをご覧ください。

Q5. 標準品で対応できない特殊な仕様でも製作可能ですか?

A. はい、可能です。ニチダイフィルタでは一品一様での対応も行っており、お客様の製造現場に最適化されたカスタマイズフィルターを提供いたします。特殊な形状、サイズ、ろ過精度、材質など、あらゆる要求仕様に対応できる技術力と柔軟性を持っています。50年以上の実績に基づく設計・製造ノウハウで、標準品では対応できない課題も解決いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

金網フィルターをお探しならニチダイフィルタにご相談ください!

本記事でご紹介したように、金網フィルターは化学工業から食品・飲料、医薬品、航空宇宙まで、幅広い業界で活躍しています。

金網フィルターが多くの企業に選ばれている理由は、その優れた耐久性によるランニングコストの削減効果にあります。高温・高圧環境や強い薬品への耐性を持ちながら、精密ろ過から粗ろ過まで幅広い用途に対応できる汎用性の高さも大きな魅力です。さらに、洗浄して繰り返し使用できることから、使い捨てフィルターと比較して環境負荷を大幅に低減できます。

金網フィルターの中でもニチダイフィルタの積層焼結金網フィルターは高性能なフィルターとして国産ロケットにも採用されています。そして、ニチダイフィルタは積層焼結金網フィルターの生産能力で世界一を誇るメーカーとして、50年以上の実績と技術力でお客様のあらゆるニーズにお応えしています。設計から製造、アフターサービスまでの一気通貫体制により、現場の課題に的確にお応えします。

もし「自社の課題に合った事例が見つからなかった」「もっと詳しい技術情報が知りたい」「実際に導入を検討したい」とお考えでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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